近年、気候変動やニホンジカによる採食圧の高まりなどから山腹斜面の崩壊や森林の荒廃が進み、その傾向は年々高まる一方です。
少しでも早い段階で森林の再生を促す植栽を行ったり、防鹿柵の設置により被害の拡大を防ぐとともに、順応的な管理の提案により30年後・50年後に健全な森林が成立するよう立地に適した計画を立案します。
森林内での環境学習利用を目的として参加者の安全性を最優先に、林床を含めた森林へのインパクトを極力少なく生物多様性の向上を目指した施業・施工を提案いたします。
森林を構成する樹木や林床植物など基礎的な森林形態を把握し、問題点の抽出・ポテンシャルの評価を行います。
森林の再生や利用計画もここからがスタートです。
現地調査を基に精細な空中写真やLiDARデータ解析により、より詳細で具体的な植生を把握できるようになりました。
イヌワシやクマタカなどの猛禽類は、生態系の頂点(高次消費者)として知られ、様々な地域で生態系のバロメーターとしてその生息や繁殖が注目されています。
これら猛禽類の生息や繁殖状況から森林環境のみならず、様々な環境を評価する指標となります。
また、猛禽類の行動を把握するためには充分な経験を要し、客観的な判断をする必要があります。
事業地に生息する全ての鳥類について、生息状況や繁殖状況を調べます。
任意の決められたルートを歩きながら確認された野鳥を記録する「ルートセンサス」は、鳥類層の把握に必須な調査で、定期的に同じルートを調べることで鳥類層の変化から環境の変化を読み解く手掛かりとなります。